今年の冬は、いままでになく自作のショールが人目に留まるようです。
大判のシルクオーガンジーを独自の染色方法でグラデーションをつけ染め上げるのですが、その微妙な色合いが他ではあまり見ないせいでしょうか? 特に今年は首元にグルッとひとまわしさせ、そこで片結び、あるいは蝶結びすることで両端の色のグラデーションが際立ったのかもしれません。
そして、あるときは2メートル以上ある大判ショールを肩から膝下までさらっと羽織る感じで纏うことがあります。
夕べ、都内のHホテルで行われたパーティーではその装いをしました。胸元には、本絹羽二重の大輪コサージュも2個あしらって。
というのも、「作品のことをなるべく多くのかたに紹介しますから、是非いらしてください。」と、ありがたいお言葉をいただき、デザイナーの友人を誘いふたりで出かけました。著名人も多く、それは大勢の方であふれたパーティーでいろいろな方をご紹介くださりお目にかかることができました。心より感謝申し上げます。
2009.12.03 |
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メールが知人から入りました。
私も以前お会いしたことのある若く美しい声楽家のCさんがご結婚されるとのこと。
しかも電撃結婚で、急にお祝いのコサージュをお願いできませんか…と。
嬉しいお話しです。
私もこころが弾みます。
ご注文の花は、まるでそれが分かっていたかのような、ご希望どおりのものをちょうど2ヶ月前に作っていたのです。
しかも同じように、音楽に関係するかたにたくさんお作りしたなかのひとつです。
とてもきれいな色に染まりフェミニンな仕上がりに満足した私は、宝物として残しておいたのです。
お気に入りがCさんの嫁ぐ日のお祝いに届けられるなんて、こんなに喜ばしいことはありません。
トルコブルーに少し緑色を加え、色を落ちつかせエメラルドグリーンっぽくしました。
シルクオーガンジーの透け感と相まって、透明感と純粋さを表現できたように思います。
結婚式の日に花嫁がどこかに青いものを付けると、幸せになるという言い伝えが古くからヨーロッパのほうにあります。「サムシングブルー」といって、聖母マリアのシンボルカラーである青。つまり純潔を表しているところからきています。
今こうして書きながら思い出しました。
ご結婚されるCさんとの最初の出会いは、「被爆のマリアに捧げる賛歌」を歌われるということで知人からお誘いをうけ紹介された時でした。
いついつまでも末永く、どうぞお幸せに。
( 白マット釉の花器のうえに…コサージュ20cm)
2009.11.09 |
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グッと渋い紫色のアジサイ。
シルクサテンで染め上げてみました。
ふと気がつくと、このところ
自身が着るものも、何とむらさき系が多いことか。
そして、今年はショーウインドーにも
ラベンダーやダークバイオレット、
パープルなど紫色がよく目につきます。
今年の流行色なのでしょうか。。。
さらにさらに、マイベランダに
唯一咲いている秋の花々も、
ムラサキシキブやホトトギス。
どうやら、ここ数年むらさきは、わたしのなかでの流行色なのかもしれません。
思い返すと、20年ぐらい前でしょうか。。。赤、赤、赤、作るものは赤いトウガラシのような豆や、赤いチューリップなど。赤に魅了された時代もありました。
2009.10.18 |
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遠い記憶のかなたに、知床で見たおおきな夕陽があります。
オレンジ色に燃える夕陽は、こちらに覆いかぶさるほどの存在感で迫ってきました。
あれ以来、一度もそんな夕陽に出会ったことはありません。
だけど、いつ、どこにいても、そのあたたかな光は、今日も感じていられます。
意識さえ向ければ。
本絹羽二重80枚の花びらをオレンジ色に染めて出来上がった大輪薔薇を、ブロンズ釉薬の大皿に添えて撮ってみたら。。。。。。なんだか夕陽に見えてきたのです。
2009.10.10 |
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